個人事業主保険事例2026|AFP宅建士が示す7つの実務軸

個人事業主の保険選びで「何をどう組み合わせるか」に迷っている方は多いはずです。私はAFP・宅地建物取引士として、大手生命保険会社2年・総合保険代理店3年の実務を経て、個人事業主や経営者の保険相談を多数担当してきました。この記事では「個人事業主 保険 事例」として7つの実務軸を具体的な数字と共に解説します。

個人事業主が直面する保険の全体像と2026年の変化点

会社員と個人事業主の保障ギャップを数字で把握する

会社員には、傷病手当金として標準報酬日額の3分の2が最長1年6か月支給されます。一方、個人事業主にはこの制度が原則適用されません。国民健康保険加入者には傷病手当金の支給がなく(2020年以降の新型コロナ特例を除く)、働けなくなった瞬間から収入がゼロになるリスクを自分で手当てする必要があります。

総合保険代理店に在籍していた頃、私が担当したフリーランス・個人事業主のうち、就業不能保険に加入していたのは相談者の3割程度でした。残りの7割は「必要性はわかっているが、保険料が負担」「何を選べばいいかわからない」という状態でした。この「わかっているけど動けない」状態こそが、個人事業主保険の落とし穴です。

2026年時点で押さえるべき制度的な変化点

2024年の健康保険法改正により、フリーランス・個人事業主の社会保険適用拡大の議論が活発になっています。また、2026年からiDeCoの拠出限度額が見直され、国民年金第1号被保険者(個人事業主が該当)の上限が月額6万8,000円に引き上げられる予定です(確定拠出年金法改正による)。

こうした制度変化を踏まえると、個人事業主の保険設計は「民間保険だけ」ではなく「公的制度+小規模企業共済+民間保険」の三層構造で組み立てることが、2026年時点での現実的なアプローチです。個別の事情により最適な組み合わせは異なりますので、具体的な設計は専門家への相談を推奨します。

【実体験】私が2026年に法人化した際の保険見直し全記録

個人事業主から法人化する時に保険契約はどう変わるか

2026年に私自身が法人を設立した際、真っ先に直面したのが「既存の個人契約の保険をどう扱うか」という問題でした。大手生命保険会社在籍時から自分で加入していた定期死亡保険(保険期間10年・死亡保障2,000万円)と医療保険(入院日額5,000円)は、個人契約のまま継続しました。

一方で、法人化によって「法人契約の生命保険」という選択肢が生まれました。法人が保険料を支払い、役員報酬と保険の組み合わせで資金を手当てするスキームは、2019年の国税庁通達改正後に取り扱いが厳格化されています。「保険で確実に節税」という表現は不正確であり、保険を活用した節税スキームの一例として検討するにとどめ、税理士や法人専門のFPと連携して設計することを強く推奨します。

私の場合は、複数の都内FP事務所に相談した結果、法人契約の長期平準定期保険は「現時点では見送り」という判断をしました。インバウンド民泊事業を立ち上げて間もない時期に固定コストを増やすリスクを優先して考えたためです。

個人事業主時代に加入した就業不能保険の実際の保険料と設計

私が個人事業主時代(法人化前)に加入していた就業不能保険の月額保険料は、約4,500円(30代男性・月額給付15万円・支払い免責期間60日・支払い限度5年)でした。この「免責期間60日」という設定が実務上の重要ポイントです。

総合保険代理店での相談業務の中で、Webデザイナーの30代女性(月収35万円)から「就業不能保険を比較しているが、どこを見ればいいか」という相談を受けたことがあります。彼女が最初に検討していた商品は免責期間が180日設定のもので、月額保険料は安いものの、180日間は給付がない点を見落としていました。フリーランスが案件を受けられなくなった場合、最初の数か月こそ収入が途絶えるタイミングです。免責期間の長短が保険料に直結するため、「安さだけで選ばない」という視点がフリーランス保険実例として繰り返し登場します。

事例で学ぶ就業不能保険と所得補償保険の選定軸

就業不能保険と所得補償保険の違いを整理する

「就業不能保険」と「所得補償保険」は似ているようで、支払い条件や対象疾病の範囲が異なります。就業不能保険は主に生命保険会社が提供し、精神疾患を支払い対象に含む商品が増えています。所得補償保険は損害保険会社が提供し、実際の収入減少に連動して給付額が決まる仕組みが一般的です。

個人事業主にとって、精神疾患(うつ病・適応障害等)を対象に含むかどうかは大きな選定軸です。フリーランスの精神疾患罹患リスクは、複数の調査で会社員よりも高い傾向が示されています。就業不能保険を個人事業主が選ぶ際は、①免責期間、②精神疾患の支払い対象可否、③支払い限度期間(2年・5年・65歳まで等)の3点を必ず比較してください。AFPとCFPの違い2026|AFP宅建士が示す6つの判断軸

実際の相談事例:40代ITコンサルタントの設計見直し

総合保険代理店在籍中に担当した40代男性のITコンサルタント(年収約900万円)の事例を紹介します。彼はすでに就業不能保険に加入していましたが、月額給付額が10万円に設定されており、実際の月間固定費(家賃・国民健康保険料・国民年金保険料・通信費等)の合計約28万円を大きく下回っていました。

AFP相談の観点からは、「生活費の最低ライン」を算出し、そこから逆算して必要給付額を決めるアプローチが基本です。彼の場合、月額給付を20万円に引き上げる見直しを検討し、月額保険料の増加分(約3,000〜5,000円程度)と手元流動性のバランスを確認した上で、最終的な判断はご本人に委ねました。保険料の実際の金額は商品・年齢・健康状態によって異なるため、複数社比較した結果を踏まえて選ぶことを推奨します。

小規模企業共済と医療保険の組み合わせ事例

小規模企業共済の事例:月7万円積立で得られる実際の効果

小規模企業共済は、個人事業主や小規模企業の役員が加入できる退職金準備制度です。掛け金は月額1,000円〜7万円で全額所得控除の対象(小規模企業共済等掛金控除)となり、課税所得を直接圧縮できる点が特徴の一つです。

私が担当した30代女性フリーランスライター(年間所得約420万円)の事例では、月額掛け金7万円(年間84万円)を積み立てることで、所得税・住民税を合わせた節税効果として年間20〜30万円程度の軽減が見込まれるケースでした。ただし実際の節税効果は課税所得・適用税率・各種控除の状況によって個別に異なります。「保険を活用した節税スキームの一例」として参考程度にとどめ、税務的な影響は税理士に確認することを強く推奨します。AFP相談おすすめ2026|現役AFPが選ぶ6つの判断軸

医療保険の選定軸:個人事業主が重視すべき3つのポイント

個人事業主が医療保険を選ぶ際、私が実務で繰り返し伝えてきた選定軸は次の3点です。

  • ①入院日額よりも「手術給付」「先進医療特約」の有無を確認する
  • ②短期入院(1〜3日)への対応可否(日帰り手術の増加に伴い重要度が増している)
  • ③保険料払込免除特則の有無(就業不能状態で保険料を払えなくなるリスクを軽減できる)

会社員は組合健保の付加給付や高額療養費制度で実質的な自己負担が抑えられるケースが多いですが、個人事業主は国民健康保険のため付加給付がなく、高額療養費の自己負担限度額も収入水準によって変わります。医療費が長期化した場合のキャッシュフローへの影響を、事前にシミュレーションしておくことが実務上の要点です。

[PR]

💡 この記事で紹介したサービス


ママのための保険無料相談 ベビープラネット

7つの実務軸まとめと個人事業主が今すぐ動くためのCTA

個人事業主保険事例から導く7つの実務軸

  • ①傷病手当金ゼロを前提に、就業不能時の収入補填を民間保険で手当てする
  • ②就業不能保険は「免責期間」「精神疾患対象の有無」「支払い限度期間」の3点で比較する
  • ③小規模企業共済は掛け金の全額所得控除を活かし、退職金と節税効果を同時に検討する
  • ④医療保険は入院日額よりも手術給付・先進医療・払込免除の有無を優先して確認する
  • ⑤保険設計は「公的制度の穴を埋める」発想で、三層構造(公的制度+共済+民間保険)で組み立てる
  • ⑥法人化後は個人契約・法人契約の役割分担を税理士・FPと連携して整理する
  • ⑦iDeCoは2026年の拠出限度額引き上げ(月額6万8,000円)を踏まえ、加入・増額を再検討する

AFP相談を活用して保険と資産形成を一括で整理する

私がAFP・宅建士として複数のFP事務所に自ら相談し、また保険代理店で500人超の相談を担当してきた経験から言えることは、「保険と資産形成を別々に考えると穴ができる」という点です。就業不能保険・小規模企業共済・iDeCo・NISAは、キャッシュフロー全体で整合性を取らないと、保険料と積立額が重なって生活が苦しくなるケースが実際に起きています。

個人事業主の保険選び方に正解の型はなく、収入水準・家族構成・事業の性質・貯蓄残高によって最適解は変わります。最終的な判断はご自身の状況を踏まえた上で、FP・税理士などの専門家に相談することを推奨します。まずは一度、費用をかけずにFPに相談できるサービスを活用してみてください。

[PR]

資産形成や保険のご相談は『FPカフェ』へ

筆者:Christopher/AFP・宅地建物取引士。大手生命保険会社2年、総合保険代理店3年を経て、個人事業主・富裕層・経営者の保険×資産形成相談を多数担当。2026年に自身の法人を設立し、保険見直し・FP相談・iDeCo・NISA等の資産形成を実体験中。現在は都内法人を経営・インバウンド民泊事業を運営中。

【免責事項】
本記事は一般的な情報提供を目的としており、特定の投資・税務・法務行為を推奨するものではありません。記載内容は執筆時点の情報に基づきますが、最新情報や個別具体的な判断については、各分野の専門家(税理士・弁護士・宅建士・FP等)または公的機関にご相談ください。

【執筆・監修】
Christopher(AFP / 宅建士 / TLC)- 金融・不動産・法人実務の実体験ベースで執筆

本記事のリンクはアフィリエイトリンクを含みます。

タイトルとURLをコピーしました